三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

竹に囲まれた「CAMPかぐや」

2023/8/17 UP!

  • 今週は「キャンプの楽園!千葉」をテーマにご紹介しています。
  • 「竹を割ったような性格! ではない!」中西悠理 がご紹介しました、八千代市にある「CAMPかぐや」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000158612

  • 今年4月にオープンした竹林の中にある八千代市の「CAMPかぐや」。竹のかおり漂い、竹のオブジェがお洒落なキャンプ施設です。
  • 宿泊できる「かぐやサイト」、日帰りでBBQなどを楽しめる「DAYキャンプエリア」に、竹で出来たジャングルジムやブランコ、トンネルや滑り台、ドッグランなども大人気です!
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 日々の雑音から離れて、自然の中で心も体も癒されるひととき。千葉のキャンプ場で是非過ごしてください。
「柿山田オートキャンプガーデン」で川遊びを楽しもう

2023/8/16 UP!

  • 今週は「キャンプの楽園!千葉」をテーマにご紹介しています。
  • 「小さいころ 夏はふやけるまで水遊びをしていた!!」中西悠理 がご紹介しました、君津市にある「(かき)山田(やまだ)オートキャンプガーデン(かんのんじ)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

http://www.kakiyamada-autocamp.hello-net.info/

  • 小糸川囲まれているファミリー限定の「柿山田オートキャンプガーデン」。日帰りの川遊びもできます。
  • 浅瀬での川遊びや釣り、ザリガニ釣りやブランコ、ドッグランなど、暑い夏を涼しく過ごすにはピッタリのキャンプ施設です。
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • なんと、五右衛門風呂に入れるサービスもあります!
  • 一度挑戦してみたいなあ…。
楽しみ方いろいろ!「有野実苑オートキャンプ場」

2023/8/15 UP!

  • 今週は「キャンプの楽園!千葉」をテーマにご紹介しています。
  • 「とっておきのスパイス 持ってます!」の中西悠理 がご紹介しました、山武(さんむ)市にある「有野(ありの)(み)(えん)オートキャンプ場(かんのんじ)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
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  • 緑豊かな森と農園に囲まれたアウトドアレジャーフィールドの「有野(ありの)(み)(えん)オートキャンプ場」。都心からも近くて人気のキャンプ施設です。
  • ソロからファミリー、JIKABIやテラス、ログキャビン、シェッドサイトなどの豊富なラインナップのキャンプ、また、レストラン、農園での収穫体験など、アクティビティも充実しています。
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 一雨くるな…みたいな顔です
目の前は海!体験重視の「キャンプマナビス」

2023/8/14 UP!

  • 今週は「キャンプの楽園!千葉」をテーマにご紹介します。
  • 「デジタルデトックスに 5度目の挑戦中!!」の中西悠理 がご紹介しました、館山市にある「キャンプマナビス」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://campmanavis.com/

  • 安房自然村内に位置する7000坪を超える広大な敷地の「キャンプマナビス」。自然の中での「原体験」を大切にしているキャンプ施設です。
  • オーシャンビューの海サイト。棚田型の森に囲まれた森サイト。ログハウスサイト。キッズプレイランドやドッグラン、露天風呂など、充実した施設が自慢です!
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 良い風が吹き抜けて、お!!という瞬間。
房総の山々2 烏場山「花嫁街道」をハイキング

2023/8/11 UP!

今日は山の日の祝日、ということで今日は房総の山々を紹介する第2弾です。

千葉県は、そんなに高い山はありません。最高峰の愛宕山(あたごやま)で標高408mと、平均標高が全国で最も低いのですが、すぐそばに海もあったりして、絶景や変化に富んだ山歩きが楽しめるんです。比較的簡単に登れる山が多いので、たくさんのハイキングコースがあるんです。今日はその中の一つ、南房総市にある烏場山(からすばやま)の花嫁街道をご紹介したいと思います。

南房総市、JR内房線、和田浦(わだうら)駅から新日本百名山のひとつ、標高266メートルの烏場山(からすばやま)を上り戻ってくる周回ルートです。房総の山々はもちろん、天気がよければ伊豆大島や富士山をのぞめる眺望や、15メートルの落差の「黒滝」。そして、花の一大生産地・和田町の花づくりをはじめた間宮(まみや)七郎(しちろう)(べい)が開墾した「(ほう)(こ)(えん)」などたくさんの名所も楽しめるルートなんです。

和田浦駅前には大きな鯨の骨格標本があることでも分かる通り、古くから捕鯨のまちとして知られているし、花の生産地としても有名なんです。

今回はこのハイキングコースをボランティアで整備、維持活動をされている「花嫁街道保存会」の皆さんにお話を伺っています。まずは会長の相川好夫(あいかわよしお)さんに花嫁街道の名前の由来を伺いました。

相川さん:花嫁街道の由来はもともとは昔からいうあの「潮汲みの道」っていうのものでして、海辺の町に漁業の材料にする竹を運んで、かごを創ったりする竹ですよね。その帰りにこの魚を買って、帰ったその道なんで。花嫁行列もそこを通ったから名づけられました。登った時はきついですけども、尾根に上がるとほとんど多少の上がり下がりしかありません。実際、花嫁さんとして歩いて嫁いだ人がいます。昭和25年に18歳でお嫁に行った人が居まして、今から40年ほど前に山歩きの会が道を作った際にネーミングもいいので「花嫁街道」という名前になったようですね。

花嫁街道ハイキングコースはおよそ13.5㎞。40年ほど前、国鉄で車掌をされていた会長の相川さんが、荒れ放題だったこの道を地元の仲間たちと歩きやすいように整備しようと思ったのが始まりなんだそうです。花嫁街道保存会の皆さんを中心に、現在も維持活動が行われています。どんなことをされているのか、庶務担当の北見和美(きたみかずみ)さんにお話伺いました。

北見さん:花嫁街道の整備ですが、4月ごろからですね。草ボーボーになります。ハイキングコースの草刈り、加えてこの辺は強風の時期もあって倒木もおきますのでね、倒木の撤去、コースの階段の整備ですね。ステップって言ってますけどね、階段の整備などが主な作業となっております。他にはですね、休憩場所のベンチの作成ですね。現地発生材でね、見晴台とか要所要所にね、そういうベンチの設置もしてますね。加えて道標と看板ですね。ところどころにありますのでね。あのそれぞれの名称表示してますので、それのメンテナンスを含めてね、整備ですね。会長の相川さんがね。もうもっぱら担っているわけですけどね。担当してるわけですけどね。あのまあハイカーの方にはね、わかりやすいということで好評です。

写真右が相川さん、左が北見さんです。

保存会やボランティアの皆さんの努力もあって、花嫁街道ハイキングコースは歩きやすい道になっていったんです。1994年には、東京の両国駅から「快速歩け歩け号」というハイカーのための臨時列車が、和田浦駅まで走るほどの人気コースになりました。2018年から始まっているJR東日本の人気イベント「駅からハイキング」の第1号ハイキングコースとしても選ばれたそうです。イベントの時には訪れたハイカーに、スタート地点である和田浦駅で鰯のつみれや鯨の竜田揚げをサービス、なんてこともあったそうです。

ハイキングコースの維持活動にはそのほかの団体も協力しているようです。

北見さん:例えば、地元ではですね、NPO法人の「ネイチャースクールわくわく和田」という団体があるんですけど。そこのメンバーの人たち「もりびとプロジェクト」という任意団体があるんですけども、月一回、花嫁街道の整備をしようということでね、あの関わってもらってまして、この人たちにも協力してもらってます。協力してくださる方々がいて保存されているということはあるわけでありましてね。非常にありがたく思っています。近年ではね、あのこの花嫁街道ハイキングコースを利用した大会もありまして過ぎた3月12日には、花嫁街道トレイルラン大会というのがありまして、これ三年目になるんですけどね。280人の参加者があってね、実施されました。さらに過ぎた5月12日には、千葉県総合体育大会の、登山大会というのが行われましてね、高校生の大会ですかね?まあ烏場山ゴールでね、実施されたということもあります。

保存会以外の地元の団体が維持活動に協力してくれたり登山部やスポーツ大会の会場になったり、いろいろ活用されているんです。コースはもともとは山歩きの会が整備されていたんですが、高齢化などによって活動自体が難しくなり、そこのメンバーでもあった相川さんや北見さんが花嫁街道保存会を立ち上げ、地元のボランティア団体などと連携して維持されているんですね。今では高校・登山部の大会や、山の中のマラソンともいわれるトレイルランの会場としても利用されていて、北見さんもトレイルランには選手として参加されたそうですよ。最後に北見さん、相川さん、お二人に花嫁街道ハイキングコースで「お気に入りの景色」をあげていただきました。

北見さん:まあ一番は烏場山は新日本百名山にも選ばれてますしね、第三展望台は特にね お天気の時はね富士山見えますしね。季節ごとのね景色がいいですよ。であとはね、そのカヤバ見晴台のカヤバですよね。海側の景色がね広くこう開けてますんでね。まあカヤバっていうぐらいでね。昔はこの茅が一面生えていたというところで、炭窯の後もありますしね。まあ、そこ休憩場所に一番いいですよね。ここは。 メインのおすすめの場所ということでしょうか。

相川さん:落ち葉が落ちてまして、足に優しくサクサクと音をさせながら歩くコースが私は大好きですね。私の一番好きな場所は、見晴台から海の水平線上を船が走っている景色、空を船が走ってるっていう言葉も出るほど広々として良いですね。あそこからの夕日、ダイヤモンド富士、私一回だけ見ましたけど、それは綺麗だったですね。

天気が良ければ伊豆大島、富士山を見ることができますし、季節によって様々な花や、緑、、、抱湖園の寒桜など名所もありますので、四季さまざまな景色を楽しみ に訪れてみてはいかがでしょうか?

ニホンザルに出会える!「高宕山」

2023/8/10 UP!

  • 今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介しています。
  • 「今夜が ヤマだ!!」の中西悠理 がご紹介しました、君津市と富津市にまたがる「高宕山(たかごやま)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.city.futtsu.lg.jp/0000000348.html

  • ニホンザル生息地として国の天然記念物に一部指定されている高宕山。
  • 高宕山の山頂からの眺望は、千葉県の眺望百景に登録されています。
  • 岩と融合しているかのような高宕観音の(やしろ)も見所の1つです。(たかごやま)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 運が良ければ、野生のお猿さんに出会えるかも!?そう思ったら、山登りの時間がよりときめきますね。
どうなってるの!?山頂に三つの巨石が並ぶ「三石山」

2023/8/9 UP!

  • 今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介しています。
  • 「やましいことは ありません!!」な中西悠理 がご紹介しました、君津市にある「三石山(みついしやま)三石山(みついしさん)観音寺(かんのんじ)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.city.kimitsu.lg.jp/site/kanko/2220.html

  • 山頂に3つの巨大な奇岩があり「三石山」と呼ばれるようになったそうです。
  • 狭い山道や、貝殻の化石がある地層、奥の院の縁結びのハンカチ、高橋尚子さんの靴の記念碑など、見所も沢山あります。
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 三石山の岩肌、実は飛行機から見えることがあるそうです!どんな風に見えるのか…是非放送をお聴きください。
一度は立ちたい千葉の最高峰「愛宕山」

2023/8/8 UP!

  • 今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介しています。
  • 「山登りに必ず持っていくものは 日傘!!」の中西悠理 がご紹介しました、南房総市にある「愛宕山」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.mod.go.jp/asdf/mineokayama/05_crest/index.html

  • 南房総市の愛宕山は、標高は408.2m。千葉県で最も高い山です。しかし、全都道府県最高峰の中では、最も低い最高峰の山です!
  • 愛宕山の山頂は、航空自衛隊峯岡山分屯(みねおかやまぶんとん)基地(きち)の敷地内なので、峯岡山分屯基地のホームページで「愛宕山三角点見学」ができる日を確認して登頂してください。
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • スポーツの応援?いえ、ヤッホー!!です。
見どころたくさん!清澄山と清澄寺

2023/8/7 UP!

  • 今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介します。
  • 「はったヤマは 大体外れる!?」中西悠理 がご紹介しました、鴨川市にある「清澄山と 清澄寺」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

http://www.seichoji.com/

  • 清澄山は標高377mの千葉県で3番目に高い山。
  • 山頂近くの清澄寺には国の天然記念物「清澄(きよすみ)(おお)スギ」がパワースポットとして、「旭が森」は日本の朝日百選に選ばれた絶景ポイントとして、県内外の方々が訪れる人気スポットとなっています。
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 日本の朝日百選にも選ばれている素晴らしい景色を見ようと、県外からもたくさんの方々が来られます!
こだわりの『ありの実』!「与佐ヱ門の梨」

2023/8/4 UP!

今回は、200年以上続く市川市にある農家さんで「梨屋 与佐ヱ門」というブランドで、美味しい梨をつくるため、都会の喧騒から離れた富里市にも梨畑を構え生産している8代目農家さんの奮闘ぶりをご紹介します。

市川市や船橋市など東葛地区は梨の生産で有名で、美味しい梨がたくさん出荷されています。そんな中、注目されているのがオリジナルブランド「与左ヱ門」の梨、そして梨の加工品の「ありの実」シリーズです。その開発秘話も伺います。

お話を伺った方は、市川で200年以上続く農家の8代目田中総吉(たなかそうきち)さんです。梨農家を継ぐということは子供の頃は考えていなかったそうです。その理由と、梨農家を継ぐ前に社会人を経験されているそうなんですが、そのとき得た教訓をお話しくださいました。

田中さん:私で八代目になりまして、約200年ぐらい前から農家として代々受けついできているというところです。梨に関しましては私の祖父ですね。六代目の時に梨を栽培を始めて、現在に至ってます。まあ、約60年から70年ぐらい経ってるという感じです。はい、小さい頃からあんまり興味は持ってなかったですね。あの農薬メーカーにあの就職させてもらって五年間ほど。実家は何やってるんだと言うことで、まあ、千葉でなしをやってますっていうことで、そしたらまあ、たまたま父を知っている方が在職しておりまして、、、ということは、お前はゆくゆくは跡取りだなと。これからの農業はただ農産物を作ってるだけじゃなくて、経営者にならなくちゃダメだと、まあ、そういうアドバイスを常にしていただいて。 でとにかく経営者になる勉強もしなさいと仕事をしてきました。

いまだに虫が苦手という、田中さんです。梨は、時期の早い順に、幸水、豊水、新高(こうすい、ほうすい、にいたか)、あきづき、などを作られています。田中さんの市川の農地、梨畑は昔は周りに家も少ない感じだったそうなんですが、その後、宅地化が進み、大型道路の計画などで農地が狭くなったりということもあり、市川で梨を作りながらも、千葉県富里市内にも土地を取得されます。そこで試験的に梨を作り始めました。ところが、同じ種類の梨の木を植えて育てても、何かが違うということで、田中さん、ごひいきさんから叱られたりと相当苦労されたんです。

田中さん:どうしてもやっぱり市川の肥沃 な土と違うので、出来上がった梨に微妙な味の違いだとか、食感の違いっていうのが出ていたんですね。ごひいきのお客様は市川で作ってたなしの味とそれから富里できた梨の味の違いに敏感にこう反応していただきまして「おい、親父が作ってたお前息子が作り始めたお前が作ったのはまずい」と、もう散々言われまして。もう僕としてもなんかもう行き場のないやり場のない悲しみと怒りでもう本当に大変でした。はい、大臣賞もらったときに、まあごひいきのお客さまが電話をかけてくれたり、直接来てくれたり泣いてくれたんですよね。よかったねって努力したかいがあったねって。 言って頂いて「おいしくないなお前が作った梨は」と言われたあの本当にご贔屓の お客様は誰よりも先に来てくれてね。肩たたいてくれて「いや、よく頑張ったなと。俺も今となっちゃひどいこと言ったって思ってるんだぞ」なんて言ってね、あの本当に評価してくれて、それが本当に今でも励みになってますね。

いま、大臣賞というコメントがありましたが、これは、2010年に開催された「千葉なし味自慢コンテスト」で、豊水(ほうすい)という種類で農林水産大臣賞(1位)を獲得したということなんです。数ある千葉県内のの梨農家さんの味自慢で1位は大変名誉なことなんです。

この富里での梨畑は10年以上かけて土を改良したのだそうです。最初少し梨の木を植えて作ってみたのだそうですが、先ほどのおはなしのように味の評判が悪かったので、追加で梨の木を植えることをやめ、残りの土地には苗木を植える前に、高さ2メートルにもなる牧草を植えて、秋冬に枯れたら、それを土にすき込み、また2年かけて作った堆肥も混ぜ、それを10年間続けたそうです。知り合いや周りの農家さんは「スイカやにんじんなど富里でも美味しいもの作れるから、とりあえずそれを作ったらどうか?」と勧められたそうですが、浮気せず、市川のような肥沃な土をつくるために一筋で土づくりをしたんです。

さて、こちらでは、梨の加工品も作られています。いくつか種類がありまして、これらを「ありの実」シリーズとしているんです。もう、お気づきかもしれませんが、「なし」を縁起のいい言葉「あり」にかえているんですね

シリーズにはありの実のジュース、飲むゼリー、「食のちばの逸品を発掘2019」直売所部門で金賞を受賞した「ありの実コンフィチュール」、そして珍しいと思うんですが、梨のドライフルーツもあるんですよ。

これらの加工品、作ることになったきっかけがあったそうなんです。ある年、収穫前の梨が嵐でたくさん落ちてしまったんだそうです。そのまま放置していると、発酵して、酸っぱい匂いがしてきた。これはお酢にできるかもと思って、商品化を思い付きます。ところがその思いつきか簡単には実現しませんでした。

田中さん:ちょっと名前を挙げられませんけども、たくさんのあのお酢の醸造元に連絡をしたんですけど梨で酢は 作れないだとかロット数が少ないからとかってゆって、全く相手にしてもらえなくて。県内もふくめて全国の醸造所に本当に連絡をしてでまあ最終的に九州のお酢(の会社)の社長に出会いまして、そこでなんとかね。もうここしかもう最後の最後だったような気もするんですね。とにかくうちの梨を食べてくれと、で食べて、あの酢にならないような梨、要はあんま糖度が乗ってない梨であれば、もうそれでいいけども、まずは食べて評価をして欲しいって言うことで、半ば強引に梨を送りつけてですね、そのすぐに電話がかかってきまして、「千葉県の梨がこんなに美味しいのか」と「申し訳なかった」と「作らせてくれ」と作ろう。作ろうとあの言ってくれて、お酢の製造をやってもらうことになりました。

この加工品を作ることで、規格外の梨や、ちょっと見た目が悪いものや嵐で収穫前に落ちてしまったものなど有効か通用でき、フードロスにもならず、一年中買うことがで流ようになったんですね。ところで皆さん、梨のシーズンは何時ごろまでだと思いますか?実は、梨屋与左ヱ門では年末年始でも梨を出荷しているんです。

田中さん:千葉県ではだいたい今年10月の中旬ぐらいまでが梨の出荷シーズンっていう形になるんですが、まあ弊社では、その後に王秋(おうしゅう)という王様の秋って書く品種がありまして、これは収穫は10月にするんですけども、冷蔵庫で貯蔵して来年の春まで販売が続きます。なので王秋はお歳暮でクリスマスだとか、お歳暮とかあとお正月に行っていうお客様で結構出荷がかなりの量の出荷が見込めます。当初は秋になるとね、千葉県だとさつまいもだったり、まあキウイフルーツや柿ていうのが主流になってくるんですね。千葉県の特産としてあると思うんですけど、梨って皆さんね、首を傾げたんですけども、やっぱり今、もう完全に与佐ヱ門の中でも柱になってまして、冬といえば王秋っていうふうになるぐらい、やっぱり知名度が上がってきました。とてもさっぱりしてて、ドリンク感覚で食べれる梨なんですね。冬に向かって忘年会とかね、結構お酒とか油っこいものとか食べるんですけど、その後にこの王秋梨をデザートとして食べると、もう喉越しもさっぱり、みたいな感じで、そういう特徴のある梨なのでごく人気が出てきてますね。

この王秋、年末以降は甘みが増して、より一層甘い梨に変化していくそうです。 王秋はとれたてと保存後とで二度楽しめる最高の梨と田中さんは仰っています。

ドライフルーツ、あれは王秋で作られたものだそうですよ。  市川の肥沃な土の恵みから生まれた甘い梨。そして、富里で10年以上かけて作った土で育った梨。今では、その違いはごひいきさんでもわからないぐらいだそうです。社会人経験で培った事業経営のノウハウや考え方をヒントに、これからも梨に関する様々なことに挑戦していきたいということでした。

https://www.yozaemon.jp/

「与佐ヱ門の梨」

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