2026/7/10 UP!
もうすぐ海開きを迎える海水浴場も多く、いよいよ夏本番、今年も楽しい海の季節がやってきましたね
実は、千葉県には環境や安全性などに関する国際的な基準を満たした「ブルーフラッグ認証」の海水浴場が2か所あります。山武市の本須賀海水浴場、そして勝浦市の興津海水浴場です。今回はそのうち、勝浦市の興津海水浴場にスポットを当てていきたいと思います。

房総半島南東部に位置し、リアス式海岸の絶景が広がる勝浦市。1906年の観測開始以来、一度も35度を超える猛暑日を記録していない「涼しいまち」として、近年注目を集めています。市内にある「興津海水浴場」は、穏やかな波と高い透明度を誇る海が魅力。地域住民が一体となって環境保全活動などに取り組み、そうしたことが評価され、国際環境認証「ブルーフラッグ」を2023(令和5)年から4年連続で取得しているんです。

ブルーフラッグは、ビーチやマリーナなどを対象とした世界で最も歴史のある国際的な環境認証制度です。水質や安全対策、環境教育などの厳しい基準を満たした場所に与えられ、毎年の審査によって、認証が更新されます2026年5月1日現在、日本では15か所(ビーチ12か所マリーナ3か所)がブルーフラッグ認証を取得しています。
そんなブルーフラッグについて、まずは、勝浦市観光協会の会長・佐藤啓司さんになぜ勝浦の海でブルーフラッグ取得を目指そうと思ったのか、きっかけを伺いました。

佐藤さん:もともと勝浦市でブルーフラッグを取得しようという話が起きたのは、市議会の中で、特色ある海水浴場、魅力ある海水浴場、選ばれる海水浴場を作っていかなきゃいけないのではないか、ということがあり、そこで、ブルーフラッグの取得に向けて動き出したということになります。以前のように、海水浴場というのは、電車で来て海の家で荷物を預けて、ラーメンやカレーを食べて、民宿に泊まって帰るというふうに、確か記憶だと、60万人来てたと思うんですね。昔はね、60万人、海水浴場に来てたと思うんですけど、やはり、海水浴場をしっかりと選ばれる海水浴場は、安心安全な海水浴場を作っていく必要があるということが、根底にあったんだと思います。観光協会として、このブルーフラッグの人に向けての動きがあり、説明会を開催して、興津海水浴場で導入しようというふうに決まったということになります。
安心して楽しめる海水浴場だよということを国内外に向けてしっかり発信していこうということだったんですね。
2022年ごろに市議会の中でそういった話が出て、具体的にどうすればブルーフラッグが獲得できるのかなどを調査し、実行に移していく中ではご苦労も多かったようです。

佐藤さん:非常に大変でした。観光協会で、各海水浴場の地区の区長さんはじめ、観光協会の役員の皆さんたち、集まっていただきまして、ブルーフラッグに向けての説明会を開催しました。水質の検査であったり、環境教育の実施であったりとかですね、バリアフリー対応だったりとか、非常にクリアすべき課題が非常に多くてですね、興津さんでやって導入しようということで、決まりました。地元の皆さん方に理解していただくために、そこに我々で説明に伺いまして、やはり最初はですね、これ、どうしてどうなるんだ?と、ブルーフラッグ取得したらどうなるんだ?とか、否定的な意見もあった中で、国際的に認められた海水浴場になりますよと、子どもたちにとっても、地元の人たちにとっても、自分たちの地元の海が国際的に認められた海水浴場になりますよと。そして、この海を次の世代にしっかりと受け継いでいかなければいけないんじゃないですかと、それは皆さんたちの役目の1つだと思います、ということを言ってですね、そうであるならば、じゃあやってみようかというふうな形で同意していただいたということになります。
初めはハードルも高い感じだったでしょうか?

ブルーフラッグの認証を受けるための基準は、全部で33項目あるのですが、これをほぼ全てクリアしなければならないんです。項目は分野ごとに分かれていて、 水質、環境教育と情報、環境マネジメント、安全性・サービスの4分野となっています。例えば、環境マネジメントでは、トイレやゴミ箱の適切な設置・管理などが求められ、安全性では、障がいのある方でも安心して海水浴を楽しめる設備なども基準となっています。
障がいのある方でも安心して海水浴を楽しめる設備って、具体的にどんな設備なのでしょう?
興津海水浴場には、なんと海の中まで入れる車椅子があるんです!砂浜には移動しやすいようにコースが敷かれているそうですよ。

車椅子のまま海に入れる!それは確かに海を楽しめますね。認証を維持したり、誰もが安心して過ごせる海水浴場を保つためには、地元の方の協力が重要になってきます。
美しい海を保つのはもちろん、駐車場の整備や道案内、海の家の運営など、海水浴場として決められた期間・時間の中で、安心して楽しめる場所を実現するために、大変多くの人たちが関わっています。監視活動や砂浜の掃除も大切ですし、市役所をはじめとする行政機関も、安心安全で快適な海水浴場づくりに取り組んでいます。
安心安全な優しいビーチ」として、世界から高い評価を受けている勝浦市の興津海水浴場。観光協会の佐藤会長は、ブルーフラッグの取得をきっかけに、海を訪れる人たちの変化も感じているそうです。

佐藤さん:そもそも、海水浴離れっていうのが全国的に進んでいるので、昔のような歩く場所もないぐらいの人が海水浴場にいるっていうのは今ないと思うんですけれども、逆に今お越しいただける海水浴場に来て、お客さんたちっていうのは、マナーの良い人が増えてきているかなというふうに思いますし、海が好きな方に来ていただいているというふうには感じています。あと、圧倒的に勝浦の海水浴場にいうと、透明度も高いのもそうなんですけど、やはりしっかりとしたライフセーバーの方たちがいらっしゃいますので、何かあった時の対応も万全になっているというふうに思っています。

海が好きな方が来て、安全に海を楽しめる場所になっているということなんですね。
また、勝浦は35度を超える猛暑日を一度も記録していない「涼しいまち」として、注目を集めているために、むしろ夏でも寒いのではないかと思われる方もいるそうなんですが、もちろんそんなことはありません。海水浴を楽しむには十分な暑さなんですよ。
興津海水浴場は、JR外房線 上総興津駅から徒歩で3分というアクセスしやすいところにあるんです。このアクセスのしやすさも、ブルーフラッグ認証の基準「交通手段の整備」に関わってくるということですね。
歩いて3分。電車で行った際は駅から近いというのは本当にありがたいですね。
佐藤さんに、改めて、勝浦の楽しみ方を伺いました。
佐藤さん:透明度が高く、安心安全な海水浴場でありますけれども、それだけではなくて、勝浦市内に至る所に楽しめる場所も多くありますので、お車でお越しになるなど、いろいろありますけれども、手ぶらでお越しいただきまして、海水浴場を終わったあとには、お泊まりしていただいて、例えば、翌日、勝浦の伝統ある朝市に行っていただくとか、海中公園に行って、海中の透明度の高い展望塔から、水中の魚を見ていただくとか、サイクリングに乗って勝浦の海岸線を走っていただくとか、さまざまな観光スポットをところどころにありますので、海水浴場プラスアルファで滞在時間を増やしていただいて、楽しんで頂ければというふうに思います。
昨年、勝浦は生鮮カツオの水揚げが日本一になりましたしね!美味しいものがたくさんあるんですよね。ブルーフラッグを取得した安心の興津海水浴場で、この夏を過ごしてみるのもいいなって思います。国際的にも認められた綺麗な海水浴場にぜひお出かけください。
興津海水浴場は、7月のオープン日が18日、19日、20日、25日、26日で、8月は1日から23日まで毎日開設しています。時間は朝8時30分から夕方4時30分までとなっています。詳しくは、勝浦市観光協会のホームページをご確認ください。
https://www.katsuura-kankou.net/beachinfo




