三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

ちばガストロノミーアワード 極上の美食体験 プレゼンテスギ

2024/5/3 UP!

                                                

「ガストロノミー」という言葉を皆さんはご存知ですか?単に美食を追求するのではなく、食事と地域や文化との関係を考察する学問を指します。美味しい食材の宝庫である千葉県を「世界に誇れるガストロノミー県にしよう」とスタートしたのが「ちばガストロノミーアワード」の取組で、今年2月に第1回の表彰式が行われ、地域とつながり、千葉の食の魅力を最大限に表現している方や団体が「飲食店部門」「生産者部門」に分かれて選ばれ、さらに大賞・特別賞が表彰されました。

生産者部門で大賞を受賞したのは以前、番組でもご紹介した「須藤牧場」さん。他にもこだわりの生産者や飲食店が揃っています。飲食店部門の大賞が今日ご紹介する佐倉市のレストラン「プレゼンテスギ」。どんな取り組みやメニューが大賞に結びついたのか、オーナーシェフにお話を伺っていきます。

第1回ちばガストロノミーアワード飲食店部門で大賞を獲得した佐倉市のイタリアンレストラン、 「プレゼンテスギ」。JR佐倉駅から少し離れた白銀(しろがね)公園の目の前にあります。今回お話をうかがったオーナーシェフの杉岡(すぎおか)(のり)(とし)さんは、保育園に通っていた頃、テレビの「料理の鉄人」を見て料理人に憧れ、その志を貫いて料理人になりました。2016年に今のお店を構えたのですが、開店して2年位経った頃、とあるお客さんから衝撃的な話をされ、お店の方向性が変わっていくことになります。

杉岡さん:万人受けしそうなものを、僕もみんなに美味しいって言ってほしいので、そういうものを知ってる食材で料理をしているような感じでした。うちの店に来てくれるようなお客様男性の方なんですけど、「これは本当にあのシェフが作りたいお料理なの?気を悪くしないでね」なんてお話してくれて、「銀座の方でついこの間食べたのお寿司、どっちがおいしいかって言った時に、やっぱり値段じゃなくお料理の味で言うならば、銀座の鮨の方がごめんねシェフ美味しかったよ」なんて言われて。「でもこれがあなたが使いたい食材でこの料理だったら私たちは好きだから通うけどもっと何かできるんじゃない?」みたいななんか言われて。少しやっぱ悔しいってのもやっぱありますけど、その食材やっぱ勝てないって、正直、パワーがやっぱどうしても足りなかったので、安くて美味しい食材も、もちろん世の中にはもう本当たくさんあるっていうのは知ってるんですけど。アワビにはアワビの良さがあったり、伊勢海老には伊勢海老の良さなんていろいろ千葉県にはやっぱ高級な食材もあったりして、それをいつかはやっぱ、使ってみたいし、美味しいのはもちろんコックなんで知ってるんで、そうですね、使いたかったので使ってくお店にしてきました。僕の世界観を表現する、SUGIワールドのイタリアンを食べてもらうような方向性に変わってきました。

お話によると、圧倒的なパワーの食材でもっと感動する料理を作りたくなったんですね。開店当初は、ランチで1500円とか3500円のメニューを出されていたそうですが、もっと自分が納得したいい食材を使えば、もっと美味しくなる。杉岡さんの千葉県産の食材を使った料理の研究が始まります。日本全国、取り寄せたい美味しい食材はありますが、輸送に時間やコストがかかるし、野菜や肉はやはり新鮮なものを使いたい。だったら実は地元・佐倉をはじめ千葉はものすごく美味しいもので溢れているんだから、それを使って圧倒的に美味しいものをつくろう!と試行錯誤し、今や半年先まで予約で一杯の「スギワールド」を貫くお店になっていったんです。

でもそんな地域の美味しい食材、どうやって見つけて行ったのでしょうか?

杉岡さん:それこそイタリア人やフランス人なんてのも地元本当に愛してたりもするので、ちょっとそんなイズムもちょっと自分の中にもあったりもするので、僕は千葉県が本当に大好きなので。おすすめのおいしい食材というと、あのヤギのミルクなんてのはついこの間、もうアワードの授賞式の席でクルックフィールズさんの社長さんと少しつながることができたのでちょっとお伺いして、ヤギのミルクにもちょっと僕はビックリして臭みがもう牛乳よりも無いかな?なんて形で。そこでちょっとヤギのミルク使いたいです。なんて社長にお願いして送ってもらったりもして使ってます。僕の場合はもう本当に一人でなんも持ってないし、何もできないので、いろんな人に助けてもらって、これ何とかなりませんかとかっていうと「あるよ」とかって言ってくれたり、使っていいよって言ってくれたりするので料理に使ったりはします。

杉岡さん自らアンテナを張り巡らせて食材探しをされているんですが、お客さんや知り合いの方からの情報が本当に貴重なんだそうです。その食材を仕入れて料理するだけでなく、自分の農園で育てたり、自ら山に入ってきのこを収穫するなど、千葉県産食材へのこだわりは、どんどん強くなっていきました。お店の評価も次第に高まり、フランスの本格レストランガイド「ゴー・エ・ミヨ」日本版にも3年連続で掲載され、知る人ぞ知る人気イタリアンになっていきます。

「プレゼンテスギ」 は、ランチもディナーも一斉のスタートで、2時間ほどをかけてじっくりいただきます。ある日のメインの豚料理は予約の時間の3時間前から準備し2時間かけて火を通すなど、調理にも徹底的にこだわりをお持ちです。様々な料理を楽しませてくれる杉岡さんですが、具体的に、どんな料理が出てくるのでしょうか?ひとつご紹介いただきましょう.

杉岡さん:ついこの間までやってたメニューで、うちで「里山の音と香り」っていうデザートがあったんですけど、それは僕が今里山で感じてる音と香りをお皿の中に盛り込んでいるデザートだったんですけど。トレビスなんてちょっと苦みのある野菜もパリパリに焼いてあげたものを皿に盛り込んであるんですけども、まずは僕は里山で探検していると葉っぱ踏むとパリパリ踏む音があったりするので、そこをちょっと表現するために、まずパリパリに焼いたものをお客様に説明で「手でバリバリ割ってくださいね」なんてお願いすると、目つぶってるお客様なんか「本当山歩いてるみたいな音がする」なんて言ってくれて。「次、崩し終わったら下にチョコレートが隠れているので、一緒に合わせて食べてください」なんて言うと、あの里山でふきのとうがとれたりするので、ふきとチョコレート合わせて口の中で今度里山のふきの香りがしたりするので、今僕が里山で感じている音と香りってところでそんなものを楽しんだりするので。僕の記憶を体験しながら、お客様が料理を食べるみたいな形ですね。なんか少し五感にも訴えられるようなものをなるべく盛り込んでいきたいななんて形で、、、

お料理だけでなく、レストランの内装も壁を塗ったり、テーブルクロスの理想の色や手触りにこだわったりと「スギイズム」は徹底しています。でも他の方々からのアドバイスも受け入れてとにかくいいものにしていくという、杉岡さんの人間性が感じられるお店になっています。なぜかドラゴンボールのフィギュアが並んでいる場所もあるんですよ。「おいしい」だけでなく、「楽しい」「感動」という感覚も味わってほしいと創り出した場所では、お食事されて本当に涙する方もいたそうです。

https://presente-sugi.gorp.jp/

コースの内容はその日の食材や季節で変わります。いろいろな食材を発掘したり、育てたりしている杉岡さんですがその興味は尽きることなく、常に「もっと新しい食材を!」と探しているそうです。

杉岡さん:あのシェフ今何考えてるんだろうなんて時はうちのインスタグラムなんか覗いてもらうとこのシェフ、これ、今いじくってるんだろうな。なんてのが分かると思います。皆様にも僕、知らないことが本当たくさんあるので、いろんな人にうちの所にこんなのあるよなんてのはもう本当にインスタグラムでDM飛ばして頂けたら、僕も本当にここはいっていいんですかなんて言って、多分お邪魔しちゃうと思うので。「ぜひあのこんなおすすめの食材が、実は千葉にはあるんです。」なんてあったら教えてもらえたらなあなんて形でこの間も僕ドリンクでライチをちょっと使ってたんですけど、千葉のがないんですよね、なんて話したら「何言ってるの?スギさんあるよ」なんて言ってくれて。皆様に紹介していただいて、食材なんかもいいものは積極的に使っていきたいなと思うので、ぜひ。一人で探し切れないのでご紹介よろしくお願いします。

ジビエ料理にも情熱をお持ちで、千葉の美味しい木の実などを食べている動物たちは、やっぱりおいしいんだそうで実はあのキョンも美味しくなってテーブルにのる時もあるそうです。

千葉の力のある美味しい食材を杉岡さんの腕でさらに美しく、五感に訴えるメニューにしていくプレゼンテスギ。予約の方法など、詳しくはお店のインスタグラムをご覧ください。こちらのインスタグラム、見ているだけでワクワクしてきますよ!

https://www.instagram.com/presente_sugi

“土づくり”にとことんこだわる「加瀬農園」

2024/5/2 UP!

  • 今週は
  • 「千葉を世界に誇れるガストロノミー県に!」をコンセプトに実施された「第1回ちばガストロノミーAWARD」で、TOP30に選ばれた 飲食店・生産者にフォーカス!してご紹介しています。
  • 「自分に甘い日があっても いいよね!?」の中西悠理がご紹介しました、香取市(かとりし)にある「加瀬(かせ)農園(のうえん)」の情報をお楽しみください。
             
  • どの野菜を食べても「甘い」と評判の香取市の「加瀬(かせ)農園(のうえん)」。そのおいしさの秘訣は「生きた土」!!
  • 木くずや落ち葉、豚のフン、もみ殻などじっくり発酵させて作った堆肥には沢山の微生物がいて、畑の状態を整えてくれます。まさに大地の恵みの”甘い”お野菜たちが育ちます。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 中西ぱっかーん!
  • まだまだ眠っている千葉の素晴らしい食材が花開くのが楽しみです。
旬のフルーツカクテルをコーディネート「Bar篠崎」

2024/5/1 UP!

  • 今週は
  • 「千葉を世界に誇れるガストロノミー県に!」をコンセプトに実施された「第1回ちばガストロノミーAWARD」で、TOP30に選ばれた 飲食店・生産者にフォーカス!してご紹介しています。
  • 「Barカウンターを スライドしてやって来ました!?」の中西悠理がご紹介しました、船橋市にある「Bar(バー)篠崎(しのざき)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.barshinozaki.com

             
  • 居心地の良い空間と”旬”を提供する、船橋市の「Bar 篠崎」。
  • 旬のフルーツを使ったオリジナルカクテルをメインに、洋酒を480種類も用意。フードにもこだわり、マスター自らが船橋市場で仕入れをした旬の食材を調達し、店内で手作りして提供してくれる名店です。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • ぐんぐん成長して…
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