三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

ミンナノチカラ~CHIBA~と連動したコーナー「YOU 遊 チバ」は2026年3月31日をもって終了いたしました。
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Every Fri. 18:45~18:59

【日本一の落花生の産地・千葉】 落花生の薄皮をアップサイクル「ピーナッツレザー」

2026/9/11 UP!

千葉県の代表的な農産物と言えば、何を思い浮かべますか?

さつまいもとか、落花生(ピーナッツ)とか・・・

今回は、そんな千葉を代表する農産物の落花生に注目します。これまで捨てられていた落花生のある部分を活用して、商品として生まれ変わらせ千葉県内はもちろん、国内、そして海外にも発信していこうと取り組んでいる方をご紹介します。

今年は1876(明治9)年に、千葉県で落花生の栽培が始まってから150年の記念の年。日本一の“落花生県”である千葉には、落花生グルメが豊富にありますが、これまで捨てられていたところをアップサイクルして商品化するなど、グルメ以外の魅力も広がっているんです。

「アップサイクル」って、捨てるはずのものにデザインや新しいアイデアを加えて、価値のある別の製品に生まれ変わらせることですよね、落花生で何ができるのでしょう?

それは、落花生を原料の一部に使っている、合成皮革の製品なんです。こちらは、柏市で革製品を製造する「Harito by 柏レザー」が手掛けています。まずは、代表の飯島暁史さんに、ピーナッツレザーを作ることになったきっかけを伺いました。

飯島さん:ピーナッツの中の薄皮の部分ですね。薄皮を原料としたヴィーガンレザーです。なんでピーナッツレザーを作ろうと思ったかというと、五、六年前ですね、ファッション業界とかで、ヴィーガンレザーっていう言葉をよく耳にすることが多くなってきたときに、まあ、ちょうどコロナの頃とも重なったので。いろいろ調べていたら、海外輸入されたサボテンレザーとか、マッシュルームレザー、パイナップル、アップル、そういった植物由来の素材だっていうことがわかって、私自身、千葉県出身ですし、千葉県柏市でお店もやっているので、まあ、これは日本で千葉県で素材として原料ですね。なんかできないかな?と考えたときに、落花生ピーナッツじゃん、思って、これ使ってヴィーガンレザーできないかなーって思って、これをやってみようっていうのがきっかけです。

ヴィーガンというと、食べ物や身につけるものなど、暮らしの中で動物由来のものを避けるライフスタイルのことですよね。

ヴィーガンを実践している人にはレザーの代わりにいいかもしれませんね。 

スタジオに現物が来ていました。

実は飯島さん、落花生で食べ物ではない何かを作ってみたい!と思って、薄皮の部分と外側の殻の部分、両方で開発チャレンジをしていましたが、先にできたのが薄皮の方だったそうです。

飯島さん:構想を練ってから、だいたい、まあ、1年半ぐらいかけて、やっとこういった1本の反物にすることができました。かばん屋をやって、バッグの業界に携わっていたので、まずはバッグを作ってみよう。あと、お財布、名刺入れ、IDケース、あとペンケース、小物ですね。そういったものを作りました。ただ、やっぱりそれだけではなく、素材としてこう使ってほしいなぁっていう思いも強くて、一昨年にはソファーですね、ソファーベッドのメーカーさんと、ちょっとタイアップをして、ソファーベッドでこのピーナッツレザーを使って作られた会社さんもいらっしゃいます。でさらに言うと、実はこの色なんですけど、薄皮の色もそのままの科学的にこう着色をしているわけではなく。薄皮の色をそのまま表現した色になっています。薄皮色ですね。で、本当にこれ、ちょっと生地が出来上がった直後なんですけど、本当にピーナツのにおいがするんですよ。

飯島さんは、千葉県というと、食の分野で注目されることが多いので、食以外の分野にも、もっと注目してほしいという想いを持っていたそうです。また、こちらでは、このピーナッツレザーの他にも、お店の名前にも入っている千葉県産である柏幻霜(かしわげんそう)ポークから取れる豚革「柏レザー」を使った製品など、様々な革素材を用いたオリジナル商品を手作りして販売しています。

アップサイクルの王道をいかれている感じがしますね。

日本でヴィーガン製品は、馴染みが薄いところがありますが、アメリカなど海外ではヴィーガンに対する社会的認知も高く、評価されています。こちらのピーナッツレザーもNHK国際放送で紹介されたことをきっかけに、海外からインターネットなどを通じて問い合わせが入るようになったそうです。ハワイから直接お店を訪ねてきて、たくさん購入された方もいて、海外での反響に嬉しさを感じると共に、日本でももっと知ってもらいたいという思いが強くなったそうです。

千葉県産落花生の薄皮を練り込んだ合成皮革、ピーナッツレザーを開発し、それを使った製品を作り続けている飯島さん。もっとたくさんの方に、この新たな千葉名物を知ってもらいたいと願っています。そんな飯島さんの、ピーナッツレザーを「こんなところに使って欲しい」という想いを伺いました。

飯島さん:ピーナッツレザーを作った目的の大きな1つにもなっているんですけど、商品を作って販売するのも、それはそれでいいんですけれども、やっぱり素材として使ってくれる施設があれば、もうそれは最高で、特に言うと、やっぱり千葉県、まあ落花生ですよね。日本の空の玄関成田空港の待合室のロビーのソファーが、このピーナッツレザーだったら、もうやっぱり世界中の人に注目される。このソファーは、なんだピーナッツ!みんなに見てもらえる、知ってもらえるきっかけにもなりますし、そこはやっぱり僕の今の夢でもあります。あとは、本当、千葉県庁の入って一階の待合室にいっぱいソファーがあるので、そこのソファーもぜひ、このピーナッツレザーを使っていただけたら、千葉県を挙げて、本当に県のアピールにもなるんじゃないかなと思っています。

これは両方とも、いいPRになると思いますよ!

千葉が大好きという松戸出身の飯島さん、絶対の自信を持つピーナッツレザーが世界でどのように評価されるのかを確かめるため、今年5月ニューヨークで行われたJAPANパレードにブースを出展されました。現地での評価も上々だったようですよ。最後に、千葉県の皆さんにお願いがあるそうです。

飯島さん:まずはね、千葉県の方に使っていただけると、全国世界に向けて発信もできますし、僕なんか名刺入れをずっとピーナッツレザーを使ってるんですけど、紹介するときに、やっぱり皆さんすごい食いついてくれるので、やっぱりそういった本当にこう、もう千葉といえばピーナッツレザーだよね。やっぱりなっていきたいですし、まだまだ本当にまあ、なんといっても、やっぱり千葉県落花生の生産量が全国で85%を占めている中で、本当に千葉県中の農家さんから薄皮を集めて、ピーナッツレザーにして、全国の皆様、世界の皆様に商品が届くようになれば、もう本当にもう願ってもないぐらいの嬉しいことになると思うので、ぜひ、県民の皆様にはピーナッツレザーを、まずは1つ持っていただきたいなと思います。

取材したディレクターも早速購入して使っています。ネタになるからそれだけで嬉しいし、使い心地もいいと言ってました。

落花生の薄皮をアップサイクルして、新たな価値を生み出している飯島さん。ピーナッツレザーの商品は、柏のお店のほか、オンラインショップでも購入する事ができます。

https://nuizaemon-kashiwa.stores.jp

https://www.instagram.com/harito_by_kashiwaleather/?hl=ja

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