三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
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【発酵県ちば】 伝統の味「金山寺みそ」を作り続ける「小川屋味噌店」

2026/10/30 UP!

【発酵県ちば】 伝統の味「金山寺みそ」を作り続ける「小川屋味噌店」

2026/10/30 UP!

今回は、千葉が誇る発酵食品にスポットを当てていきます。

醤油、みりん、味噌、日本酒、漬物……。発酵食品といっても、いろいろありますよね。今回ご紹介するのは、味噌。伝統の味を守り続ける、東金市の「小川屋味噌店」です。

千葉県のほぼ中央部に位置する東金市を代表する味のひとつが、「金山寺みそ」です。由来には諸説ありますが、鎌倉時代に中国・宋に渡った僧・心地覚心が、径山寺(きんざんじ)で修行し、帰国後に和歌山で寺を開いた際、その製法を伝えたのが始まりとされています。やがて各地へ伝わったこの味噌は、東金市でも作られるようになりました。その伝統の味を今に伝えているのが、1848(嘉永元)年創業の「小川屋味噌店」です。

まずは、代表の星野英幸さんに、金山寺みその特徴について伺いました。

左が石川工場長 右が代表の星野さん。

星野さん:だいたい三ヶ月から四ヶ月ぐらいかかります。一言で言うとそのジャンルでいうと、なめ味噌と呼ばれるお味噌なんですけど、食べる味噌ですかね。おかず味噌とか呼ばれる種類になりまして、小麦を主原料として大豆を少量入れて発酵させて、発酵させたものに野菜を入れて合わせたものが金山寺みそになります。野菜は丸ごとではなくて、一口サイズにカットした細かく切った野菜になります。ナス、キュウリ、生姜などなどみたいな感じですあと白瓜なんかも入ってますね。醤油の味がしつつ、味噌の甘みも感じられ、野菜のうまみも感じられる商品です。仕込んでからだいたい三ヶ月から四ヶ月ぐらい商品が出来上がるまでにかかります。

実は、同じ金山寺みそでも、オリジナルといわれる和歌山県のものと、東金市のものとでは、大きな違いがあるそうです。どこが違うのか、そして、東金の地に金山寺みそが根付いた理由について、星野さんに伺いました。

星野さん:和歌山県の金山寺味噌は主原料が大麦を使ってます。で、東金市の金山寺みそは主原料が小麦を使ってるのが一番大きな違いだと思います。和歌山からこう黒潮に乗って、文化とか、いろんなものが、商品もそうですけど、銚子港に伝わってきて、それをともにこの味噌作りの文化っていうのも伝わってきて。で、東金の地って、もともと江戸時代は宿場町で非常に栄えた地で、江戸に行くまでの陸路として非常に利用されてたそうです。で、その影響で、やっぱりその和歌山の味噌作りの文化なんかも東金の地に伝わって、で、先人たちがその東金市で味噌を作っていこうというところで、気候もちょうど和歌山と近くて温暖な気候だったんで、味噌作りには非常に合ってたっていうのも影響してるそうです。

金山寺みそには明確なレシピの定義がなく、地域やブランドごとに作り方や味わいに個性があるそうです。小川屋味噌店の金山寺みそは、醤油と近い製造工程で、「しろ醤油」に似ているようですよ。海を渡り、陸路を経て、東金の地に根付いた金山寺みその文化です。

ご飯のお供はもちろん、いろいろなアレンジで楽しめる金山寺みそ。星野さんおすすめの食べ方を伺いました。

星野さん:個人的にちょっとおすすめなのが、あの、パンに、金山寺みそを使っていただきたくて。サラダチキンをほぐしてもらって、金山寺みそをのせて、その上にこうチーズをのっけてトースターで焼いて食べていただくと、味噌の旨味っていうんですかね、若干の塩味がチーズとうまく混ざり合って、非常にパンの味が濃厚になってですね、個人的にはすごくおすすめの食べ方なので、ぜひ試していただきたいです。あれ、癖になると思います。魚とか肉とかの漬け床として、食べると美味しくて。僕なんかですと、イカを、炉端焼きとかのイカ、多分おつまみであると思うんですけど、あれを一晩漬け込んでレンジでチンして食べると、さらにそのなんかイカの旨味が増して、若干のその塩味みたいなのが加わって、おつまみとしては最高になります。なんかその塩梅って言うんですかね、それがこうなんか複雑な味になって、旨味になってると思うんです

スタジオでも、このおすすめのレシピで味見をしてみました。チーズの塩気と味噌のうまみが合わさって、もう一つ食べたくなる味でした。

そして、小川屋味噌店では、年に8〜9回、工場直売会というイベントを開催しています。会場では、金山寺みそのつかみ取りや味噌すくいをはじめ、普段よりお得な価格で購入できる商品も並ぶそうです。さらに、製造の過程で出る端材を集めて商品にした、ここでしか買えないお買い得品もあるとか。地元の方に人気のイベントで、遠くから足を運ぶ方も多いようです。ちなみに、つかみ取りの味噌は小袋に入っているので、ご安心ください。

小川屋味噌店では、金山寺みそ以外にも、さまざまな発酵食品づくりに取り組んでいます。工場長の石川明男さんに、どんな商品があるのか伺いました。

石川さん:金山寺みそをはじめとして、各発酵食品を作ってるんですけども、米味噌であったりとか、地元の柚子を使った柚子味噌とかですね、そういった調味味噌を作ったりとか、あとは米麹を使って麹の甘酒の製造、あとその他にもお惣菜関係とか、あとは佃煮の製造も行ってます。佃煮はマイワシを使ったピリ辛いわしっていう商品なんですけど、はい。千葉県産のメンマということで製造もしておりまして、はい。千葉の竹林整備っていうところをちょっとテーマにしてですね、千葉県産のその孟宗竹を使うんですけども、それを伐採してこちらに持ってきて、メンマにして製造している。竹林も放置してしまうと大変なんで、その辺、我々が竹林の伐採持ってきて、で、製造という形でやっております。

メンマの話ですが、千葉の竹林整備プロジェクトチーム「なかふさ」が整備する竹林でとれたタケノコを使った、千葉県産メンマなんです。「竹切物語」という商品で、千葉県内の房の駅各店で販売されています。小川屋味噌店が味付けしたメンマは、おいしいのはもちろん、食べることで千葉県の環境保全にもつながる、意義のある商品です。

東金の伝統の味・金山寺みそ、そして、そのほかの魅力的な発酵食品を、ぜひお試しください。小川屋味噌店の商品は、房の駅各店のほか、オンラインショップからも購入できます。商品の販売情報や工場直売会のお知らせなど、詳しくは、こちらをご覧ください。

https://www.ogawaya-misoten.co.jp

https://fusanoeki.jp/ic/cate-ogawaya

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