三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
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現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

ミンナノチカラ~CHIBA~と連動したコーナー「YOU 遊 チバ」は2026年3月31日をもって終了いたしました。
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【ものづくりが盛んな九十九里】 山葡萄の蔓から唯一無二の作品を「OCTBOX」

2026/10/9 UP!

今回は、自然の素材を生かした唯一無二の作品と、その手仕事にスポットを当てていきます。

手仕事の作品!ハンドメイドっていいですよね。

今回は、茂原市にある工房「OCTBOX(オクトボックス)」をご紹介します。

美しい海岸線と里山に囲まれた九十九里は、多くの作り手が集う、ものづくりが盛んな場所です。ガラスや革製品など様々な工房が点在し、個性豊かな作品が生み出されています。茂原市にある「OCTBOX」も、そんな九十九里エリアにある工房のひとつで、山葡萄の蔓を使ったカゴバッグや小物を制作しています。

製作者は、若井十月さん。一本一本の蔓の表情を生かしながら、丁寧に編み上げています。まずは、山葡萄という素材の特徴と、作品ができるまでの工程について、若井さんに伺いました。

若井さん:私は山葡萄というものを使ってカゴを編んでるんですけれども、山葡萄は東北の手仕事として古くから使われてきた素材なんですが、標高の高いところ、寒いところで採れる素材なんですね最初は細い山葡萄の実がついたツルなんですけれども、それが何十年も経って、木の上からぶら下がって腕ぐらい太くなった、すごく立派になったツルを切って使わせてもらうんですけども、もうそれはすごく強くて、昔映画でやってたようなターザンみたいな、あんなぶら下がっても絶対取れないような、ああいうすごい強いツルをバナナの皮のように皮を剥いでいくんです。中の綺麗な皮を干して水洗いして樹液を取り、柔らかくして、それをなめしながら、バッグに編んでいくっていうカゴになります。

お話にもありましたが、カゴを編むまでにも多くの工程があります。皮を剥いで、その皮を干し、水洗いをして、柔らかくすると、やっとなめしながらの編み作業ができるということなんです。山葡萄のカゴづくりを始めたきっかけについて伺いました。

若井さん:仕事としてはデザインの仕事をずっとしてたんですけれども、山葡萄のカゴは、まあ趣味の一つとして編んでたんですね。山葡萄っていうと、東北でよく売ってる道の駅とか、山葡萄のカゴっていうのがあるんですけれども、割と同じような形で、あの、それはそれで素敵で使いやすいカゴだと思うんですが、まあ私はそのデザインをしていたっていうのもあるので、ちょっとそれとは違うカゴを作ってみたいなっていう気持ちになりました。伝統的な山葡萄は、もうそれはそれでもうすごく上手な方がいらっしゃるので、そういうのはその方にお任せして。なんか今までに山葡萄でこういう形ないよねとか、こういう使い方なかったねとか、なんかちょっと新しいこととか、ちょっと変わったものとか、変わった編み方とか、女の人がお出かけがワクワクするような、可愛いっていう感じが入ったようなカゴを作りたくて、今編んでます。

デザインのお仕事をされていたからこそ、伝統的な山葡萄のカゴとはひと味違う、新しい形を追求されているんですね。

女性がお出かけしたくなるような、可愛いカゴっていうのも魅力的ですね。男性が持ってもかっこいいと思います。

ひとつひとつ丁寧に編み上げる山葡萄の作品。作り手の若井さんは、どんな気持ちで作品に向き合っているのでしょうか。その思いについて、伺いました。

若井さん:山葡萄は、買って終わりじゃなくて、買った時からお客様の方で育てていただくカゴなんですけれども。で、使っているうちにどんどん角が取れてきて、手の脂でツルツルしてきたり黒光りしてきたり、そのお客様のその持ってくださる時間とか人生がそのカゴに出ていくんですね。十年、二十年使っているうちにどんどん黒光りしてきて。で、たまにおばあちゃまとか街で見かけたりするんですけど、もう「これはね、四、五十年前に買ったのよ」なんていうカゴを持たれてる、そのおばあちゃまのカゴとか真っ黒で、ものすごいかっこよくて。もうそれはもうほんと一年、二年じゃ絶対無理っていう、その方の人生がそのカゴに出てるっていう感じがして私も早く自分のカゴをそういうふうに育てたいと思ってるんですけれども、もうそういうカゴをあの、みんなに持っていただきたいなと思いながら作ってます。

買って終わりじゃなくて、お客様と一緒に育っていくカゴ。使う人の人生が現れるカゴって、なかなかないし、素敵ですね。

九十九里エリアに位置する茂原市で、豊かな自然に囲まれて暮らす若井さん。この土地ならではのものづくりの魅力についても伺いました。

若井さん:茂原の長柄町に近いところの、山に囲まれた目の前が田んぼっていう静かなところに暮らしてるんですけれども、こういう自然素材のものを作るのにはすごくいい環境だと思っています。周りにいろんな作家さんがいらして、陶芸されてる方とか、革細工されてる方とか、染め物をやってお洋服作ってる人とか、情報交換だったりとか、ちょっと手伝ってもらったりとか、こういうところはどうしたらいいかなって相談したりとか、いい環境だと思ってます。来週の10月17日、18日の土曜日、日曜日、九十九里の菅原硝子さんっていうところの敷地内で「くらしずく」っていう手仕事のイベントがあります。で、今年もそれに参加させていただくことになったので、ぜひあのそこに見に来ていただけると現物を見ていただくことができます。こうどんな感じかなって見るだけでも大丈夫ですので、ぜひ遊びに来てください。

九十九里エリアは、陶芸や革細工、染め物など、いろんな作家さんが集まる「ものづくりが盛んな場所」!皆さんで情報交換し合って、ものづくりの良い刺激になりそうですね!

「くらしずく」っていうイベントは以前、この番組で紹介ししましたね。

「くらしずく」は、九十九里町にあるガラスメーカー、菅原工芸硝子の敷地内「九十九里の杜」で毎年秋に開催されているクラフトマーケットです。今年は、10月17日(土)、18日(日)の2日間開催されます。こちらは、「くらしを豊かにする作品」と、「それを生み出す作家」、そして「それを大切につかう人」が出会える場として2017年から始まったイベントです。

会場には、全国から、陶磁器、木工、衣服、アクセサリーなどの様々なクラフト作家さんが出店するほか、こだわりの飲食店も多数集まります。こちらに若井さんも出店されるということです。ここでしか体験できない本格的なものづくりワークショップも用意されていて子どもから大人まで楽しめるようですよ。いろんな出会いがありそうですね。

自然の恵みと、丁寧な手仕事から生まれる、唯一無二の山葡萄の作品。使うほどに味わいを増す作品との出会いを、ぜひ楽しんでみてください。作品は、クラフトイベントなどで購入できるほか、OCTBOXのインスタグラムのメッセージから問い合わせることもできます。

Instagram:@oct_box  https://www.instagram.com/oct_box/

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