2026/10/2 UP!
今回は、例年城下町が熱気に包まれる伝統の秋祭り「佐倉の秋祭り」を取り上げます。佐倉市で毎年10月に開催されるお祭りです。先日の台風25号の大雨被害が大きかった地域です。その為、今年は、一部規模を縮小して、神事を中心に開催されることになりました。今回は、「佐倉の秋祭り」の歴史や、例年のお祭りの様子を主にご紹介します。城下町の面影が残る佐倉市。毎年10月に開催される「佐倉の秋祭り」は、秋の訪れを告げる風物詩として知られていて、今年は10月9日・金曜日から11日・日曜日までの3日間開催されます。そんな「佐倉の秋祭り」を支える実行委員会の安川裕樹さんに、まずはお祭りの特徴と歴史について伺いました。

安川さん:もともとは、麻賀多神社御祭礼が母体であり、平成に入りまして、地元の行政と神社と、そして町内の人々が三位一体となって、佐倉の秋祭り実行委員会というのを発足いたしまして、10月の第二の金曜日を中心に、3日間、盛大にこの城下町を秋祭りで皆さんで楽しむという目的で、実行委員会が発足され、今現在に至っているような形です。もう文献ですと、江戸時代、享保年間とかっていう言葉が、佐倉の文化財の資料には出てくるんですけども、まあ、それよりはるか前から、この地に受け継がれているお祭りという意味では行われていたと思います。あの私は0歳の頃から、おそらくずっともうまあ、城下町の中心地で生まれ育っていますので、このお祭りっていうのが、何か特殊なものというよりも、お正月であったり、お盆であったり、お祭りっていうのも生活の一部であります。

行政と神社と町内の人たちが三位一体となって実行委員会を発足させたんだね。安川さんにとっては、生まれた時からお祭りが生活の一部なんですね
佐倉の秋祭りは、五穀豊穣に感謝を捧げる「麻賀多神社祭禮」を起源とする伝統行事で、江戸時代の享保年間にはすでに行われていたとされています。現在は、佐倉市内にある麻賀多神社をはじめ、神明大神社、愛宕神社、八幡神社の4社合同のお祭りとして行われ、豪華な山車や踊り屋台の御神酒所、大神輿が佐倉のまちを練り歩きます。なかでも注目したいのが、祭りを彩る豪華な山車と、迫力満点の大神輿です。それぞれの特徴について、安川さんに伺いました。

安川さん:秋祭りの最大の特徴でもある麻賀多神社の大神輿というものは、台輪幅5尺(約1.51メートル)ありまして、千葉県でも最大級のお神輿と言われています。お神輿って普通、井桁に組んで皆さんで横も縦も担がれると思うんですけども、狭い城下町の中を大神輿が行きますので、前後だけの二天棒だけで担がれる。そして、担ぐ人は、代々、鏑木村、現在の鏑木町のご長男、男性の方が受け継がれて担いでいくというのが、神事の1つでもあります。もう1つは、秋祭りの中でですね、江戸方の山車を所有している町会がおりましてこちらは、山王日枝神社で使われていた日本橋の山車をですね、佐倉の方で購入させていただいて、明治12年、13年から、この佐倉の地で大切に受け継がれてきています。

県内最大級の大神輿!担ぎ手は、代々鏑木町の長男の方に受け継がれているんですね。お話を伺っている安川さんでさえも鏑木町の方ではないので、大神輿を担ぐことはできないんだそうです。お祭りでは、麻賀多神社の大神輿のほかにも、例年は、お神輿の渡御や、江戸型の山車、御神酒所(屋台)の曳き廻しが行われています。

代々受け継がれてきた伝統をもち、城下町が熱気に包まれる、佐倉の秋祭り。夕闇に灯りがともり、佐倉囃子の音色が響きわたる中、「えっさのこらさえっさっさ」の掛け声とともに山車や御神酒所が引き廻される様子は、このお祭りならではの見どころです。そんなお祭りの魅力について、安川さんに伺いました。
安川さん:麻賀多神社の大神輿、実際、見ていただけると、ものすごい迫力があると同時にですね、やはり、鏑木青年会の奉仕による厳格な神社神輿を渡御されている姿っていうのは、やはりこう、ワイワイにぎやかにやってるイメージではなく、しっかりと守られてるなっていうのが、印象を受けてくださると思います。ただし、その佐倉の秋祭りでは、にぎやかにお囃子が鳴って、掛け声があって、皆さんで踊っていて、楽しいにぎやかだっていうところもあれば、麻賀多神社の大神輿の壮大なこの渡御の姿を見ることもできます。城下町の町の風景の中に、この賑やかなお祭りが行われるっていうところのさまざまな場面、場面というか、感じることができると思います。

厳かな神輿渡御と、賑やかなお囃子や踊り。ふたつの表情が楽しめるのが、このお祭りの特徴なんですね!お祭りというと、賑やかで楽しいイメージがありますが、祭禮行事という厳格な神事に立ち会うことができるということなんですよね。

大神輿が各町を練り歩くときには、佐倉の秋祭りならではの、印象的な光景が広がるといいます。どういった光景なのでしょうか?

安川さん:各町はですね、麻賀多神社のこの大神輿が町に回ってくるのを待ったりしています。神社神輿が来た際には、各町がそれを受け、引き廻し屋台のお囃子の太鼓の前のところに、大神輿の二天棒が、こうぐわっとこう乗って上がってくるのは、佐倉の特徴だと思うんですけども、大神輿を待って、それを見送って、そして自分たちも町に繰り出してお祭りを楽しむ。実際に大神輿が来るときには、厳粛なところで、まるでにぎやかだったお祭りが一時停止したかのように、シーンとこう静けさになる瞬間もあります。ところが、大神輿がわっとこう上に担がれると、一気にお囃子がなって、また、にぎやかにお祭りが始まるみたいな。一瞬、一時停止みたいな瞬間の間ができるんですけれども、やはり、そこは神事として、神社の宮司が祝詞を上げたりとか、厳かな神事の場面があり、お囃子がなる、にぎやかな場面もあり、そういったところが、神事と祭事が同時に行われる佐倉の特徴だと思います。

賑やかなお囃子が、大神輿が来た瞬間にシーンと静まりかえるなんて、見てみたいですね。
神事と祭事が同時に行われるっていうのは、まさに佐倉の秋祭りならではの魅力ですね。

江戸時代から受け継がれ、地域の人たちの想いによって今に伝えられている「佐倉の秋祭り」。今年は、台風25号の影響を受けて、一部規模を縮小し、神事を中心に実施されます。詳しくは、佐倉の秋祭りのホームページをご確認ください。




