三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
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【日本一の落花生の産地・ちば】 八街産落花生の味を伝え続ける「伊藤国平商店」

2026/11/6 UP!

今回は、八街市にある落花生専門店「伊藤国平商店」にスポットを当てていきます。

11月11日は、ポッキーの日や電池の日、麺の日などいろいろな記念日がありますが、実は「ピーナッツの日」でもあるんです。11月は落花生の新豆が出回る時期であることと、1つのさやに2つの豆が並んで入っていることから、全国落花生協会が、「11」が重なる11月11日を「ピーナッツの日」として制定したそうですよ。

今年は、1876(明治9)年に千葉県で落花生の栽培が始まってから150年の記念の年。日本一の“落花生県”千葉では、その魅力を生かした様々な商品が生まれています。中でも、県内有数の落花生の産地として知られているのが八街市です。水はけの良い砂質の土壌が落花生の栽培に適していたことから、明治時代末期から栽培が広まりました。

そんな八街市にある「伊藤国平商店」は、八街産落花生にこだわり、地域で長年、落花生の味を伝え続けてきた老舗です。現在は、3代目の伊藤寿一さんとともに、息子で4代目の竜平さん、ご家族でその味と伝統を受け継いでいます。

まずは、伊藤国平商店で扱う商品や、お店の歴史について、3代目の寿一さんに伺いました。

伊藤さん:商品としては、あの硬い殻のついた煎りざや、それを剥いた味付け、素煎り、落花生の甘納豆、砂糖がけ、コーヒーとか、味噌がけとか、そういう砂糖がけですね。その他にピーナッツのペースト、そのようなものを加工販売しております。当初、北海道へ行く途中で、八街によりまして、時の初代の町長の越川勝太郎さんという町長さんがおりまして、その方が八街は落花生とお茶が取れるから、国平ここで商売をしてみないかということで、八街に住んで商売を始めました。1918年です。この一時、東京の方へ仮の住まいを設けまして、東京のいろいろな業者さんを回って、売り込みに行ったりということで、何年か東京でやってました。

殻付きの煎りざやから、砂糖がけ、ピーナッツのペーストまで、いろいろな商品を扱っているんですね。1918年に商売を始めたということは、100年以上の歴史があります。初代の国平さんは静岡県の出身で、もともとはニシンで商売をしようと北海道を目指していたところ、道中で立ち寄った八街で、当時の町長さんに気に入られて、住まいまでお世話してもらったことがきっかけとなり、この地でお店を始めることになったそうですよ。

長い歴史の中で、作業工程も少しずつ変化しています。例えば、収穫された落花生は加工の前に乾燥させる大事な工程があるのですが、2002年ごろまでは天日干しが基本で、雨が降ると従業員総出でトタンをかぶせて守っていたそうです。今は、大きな乾燥機で乾かしているとのことで、昔に比べて少し楽になったようですね。

続いて、人気商品のひとつであるピーナッツペーストを作っている機械について伺いました。金属の板で潰すのではなく、黒みかげ石を使っているそうです。

伊藤さん:昔からあの石のロールで、私のところは作っておりまして、なぜ石のロールがいいかって言いますと、自然放熱するわけですね。ですから、あの出てくる落花生、潰された落花生は高熱にならない、普通の温度で出てきます。香りとかも飛びませんし、ものすごく瓶詰めにした時なんかが、風味とかコク、いろいろな面で黒みかげ石のロールというのは、優れていると思いまして、それで、ずーっと石のロールで作っております。

黒みかげ石のロールは自然に熱を逃がすので、落花生が高温にならず、香りも飛びません。ただ、このロールを作れる職人さんは今ではほとんどいないため、調整にはものすごく気を遣いながら、大事に使っていらっしゃるそうです。そんな黒みかげ石のロールで作られる大人気のピーナッツペーストは、クラッカーに塗ったり、アイスクリームにかけたりと、いろいろなアレンジで楽しめるそうですよ。

JR八街駅から程近いところにある伊藤国平商店には、遠方から足を運ぶ常連のお客さんをはじめ、海外、特にアメリカから噂を聞きつけて訪れる方もいるそうです。お客さんからの声や、伊藤さんおすすめのレシピも紹介していただきました。

伊藤さん:買った方はもちろん、千葉県の落花生というのは、人様からいただいてとても美味しかったとか、いろいろな評判の良い印象を受けております。千葉県産の落花生っていうのは、極端に言いますと、世界一美味しい、そのように自負しております。アイデア次第で、どんな料理でもできると思います。活用範囲がとても多いと思いますので、いろいろな料理に作っていただければ幸いと思っております。落花生の甘納豆を、例えば、他の野菜と混ぜて、レタスとかですね。そういうふうにしていただくのも、結構美味しいと思います。実際に食べたら、本当に美味しかったです。

千葉県産の落花生は世界一美味しいと言い切るところに、自信と愛情を感じますね。甘納豆をレタスなどの野菜と混ぜるというのも、意外な組み合わせですが、美味しそうです。

ピーナッツペーストには有糖のものと無糖のものがあり、無糖はカレーのコク出しや、焼肉のタレに混ぜるなど、お料理のアレンジにも使えそうです。

スタジオでも、試食しました。

最後に、伊藤さんに落花生の栄養について伺いました。

伊藤さん:食べ過ぎるとニキビが出るとかですね。鼻血が出るとか言われましたけど、そんなことはないと思います。ピーナッツはもう、あのいろいろな料理に、その応用範囲が効くって言われている食材のものですから、栄養価的にも満遍なく、いろんな体に良いものが含まれていると思いますね。渋皮なんかも、オレイン酸とか、いろんなものが含まれていますし、ポリフェノール、渋皮にはポリフェノールとか、そういったものも含まれております。とにかく、あの健康にも体にも全体的にあの良い食べ物だと、食材だと思っております。毎日一日8粒食べると、ものすごく、あのピーナッツっていうのは、体に良いって、地元では皆さんそういうふうにあの言われていましたけれども。

食べ過ぎるとニキビや鼻血が出るという話は、昔からよく言われますが、医学的な根拠はなく、美味しいからといって食べ過ぎないようにするための、子ども向けのお話だったそうです。渋皮も栄養満点とのこと。「1日8粒」という地元の言い伝えも、覚えておきたいですね。

「伊藤国平商店」では、今後、ピーナッツペーストのフレーバーの種類を増やしていくことも考えているそうです。千葉の落花生栽培150周年の節目の年、伝統の味と新しい挑戦、これからも楽しみですね。

「伊藤国平商店」は、JR八街駅から徒歩およそ6分。商品は店舗のほか、オンラインショップでも購入できます。詳しくは、伊藤国平商店のホームページをご確認ください。

https://ito-peanut.com

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